私は新聞記者として、内外の出来事を30年間追いかけてきました。ドイツ特派員としてベルリンに赴任した経験と刺激が中でも「圧巻」で、ドイツ好きになりました。大阪で和田常務理事との出会いに恵まれ、この度大阪日独協会への入会がかないました。皆様、何卒よろしくお願いいたします。
圧巻の経験のひとつは、ドイツ政府の記者会見にお邪魔した時のことです。政府の幹部がドイツ紙の記事をやり玉に挙げ、「これは間違いだ」と執筆した記者を責めたのですが、記者は「あなたの説明が悪いから間違ったのだ」と怒ったのです。「何を開き直っているんだ」と私は疑問に思いましたが、他の記者たちも応援していました。
最近、日本でも政治家などに対して「説明責任を果たせ」という注文がつくようになりました。ただ、ドイツでは記者会見というよりも、「市民の理解を得られるようにする」というニュアンスが強いようです。前述の記者の怒りはこれを踏まえたものでした。
さて、様々な角度や思いでドイツに触れておられる協会、皆様への仲間入りがかない、心より感謝いたしております。何卒よろしくお願いいたします。
能登様
御入会おめでとうございます。これから日独交流活動において、お付き合い宜しくお願い申し上げます。