年に1回、全国の日独協会が集まって連合会総会が開かれるのですが、2019年に新潟で開催された連合会総会を最後に新型コロナ感染症のために以降の3年間は書面開催でした。今年は、4月21日(金)の午前9時から㈱日立製作所の大森第二別館会議室をお借りして対面による開催が復活しました。
会議に先立ち、昨年秋に不慮の事故で急逝された中根猛氏(元駐独日本大使、公益財団法人日独協会副会長、全国日独協会連合会会長代行)に対する1分間の黙祷が捧げられ、故人を偲びました。
先ず最初に全国日独協会連合会会長(公益財団法人日独協会会長)の東原氏からご挨拶があり、3月のショルツ独首相の訪日にも触れられ、日独関係は転換期を迎えているとのお話を頂きました。続いてフィーツェ・ドイツ大使館首席公使からご挨拶がありました。また、来年10月ごろに日独・独日の両連合会によるパートナー会議がベルリンで予定されており、その意見交換のために独日協会連合会副会長ペーター・ハインリッヒ・マイヤー氏、ベルリン日独センター事務局長のユリア・ミュンヒ氏が来日されており、お二人からもご挨拶がありました。
次に総会の議題に移り、総会決議事項である会長代行として八木毅前駐独日本大使が賛成多数で選任されました。続いて令和4年度の決算が発表され、すべて適正に対処されていると監査報告がありました。よって令和4年度の決算は、賛成多数で承認されました。令和5年度の予算も賛成多数で承認されました。
報告事項として来年度(令和6年度)の全国日独協会連合会総会の開催地ですが、8月ごろまでにどこからも立候補がなければ、開催地を東京にすることとなりました。 その後、各地の日独協会の活動報告がありました。 午後からは、独日協会連合会活動報告がマイヤー副会長とミュンヒ理事から「多様性、ネットワーキング、持続可能性」などの活動内容が報告されましした。
15時からは、基調講演に移り、ドイツ日本研究所のフランツ・ヴェルデンベルガー氏が「Zeitenwende(時代の転換)と日独関係」というタイトルで日本語による興味深い講演が行われました。
翌日の22日(土)には、来年ベルリンで予定されている日独連合会と独日連合会のパートナー会議に対する準備として分科会が開催され、マイヤー副会長、ミュンヒベルリン日独センター事務局長と日独協会側の意見交換が行われました。今年5月にハンブルクで開催される独日協会連合会の総会でもパートナー会議に関する議論が行われる予定です。
以上。 (事務局・和田)
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