ドイツ四方山話
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《読書案内》死は意味付けられる―ジョージ・L・モッセ(宮武美知子訳)『英霊』―
墓参りへ行けば、軍隊の階級が刻まれた石を見ることも多いでしょう。日本の場合、それはいわゆる先の「戦争」、第二次世界大戦の最中に戦地で亡くなった人のことを記しているものがほとんどです。筆者の祖先の中にも、そんな人物が含まれ…
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《読書案内》「理想国家」と試される古典学者たち―曽田長人『スパルタを夢見た第三帝国』―
「スパルタ」という言葉があります。過酷で厳格な教育や訓練を指すこの言葉は元々、紀…
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《読書案内》想い出の国を語る―森田安一『スイスの歴史百話』―
仕事柄、ドイツ国籍の方々と接することの多い筆者。しかし、筆者が生涯初めて接したド…
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《読書案内》「円」と「場」が織り成す人々の交わり―上山安敏『神話と科学』―
家庭や学校や会社など、我々は様々な集団に属しながら生きています。他ならぬ大阪日独…
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《読書案内》「反時代性」ゆえの「先見の明」―野田宣雄(竹中亨・佐藤卓己・瀧井一博・植村和秀編)『「歴史の黄昏」の彼方へ』―
先月の12月19日、筆者は京都市左京区の「清風荘」で門番を務めていました。この日…
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《読書案内》日本ドイツ学への「異議申立」―今野元『ドイツ・ナショナリズム』―
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《読書案内》独裁者の評伝から考える、人物史の在り方―芝健介『ヒトラー』―
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《読書案内》「蠢き」の帝国史―A. J. P. テイラー(倉田稔訳)『ハプスブルク帝国 1809-1918』―
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《読書案内》時間感覚から見たドイツ政治史―クリストファー・クラーク(小原淳・齋藤敬之・前川陽祐訳)『時間と権力』―
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《読書案内》「ナチズム」が「”国民”社会主義」と訳されるべき理由―ジョージ・L・モッセ(佐藤卓己・佐藤八寿子訳)『大衆の国民化』―