ドイツ四方山話
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《読書案内》殿下は何しに日本へ?―山中敬一『プロイセン皇孫日本巡覧と吹田遊猟事件』―
今から140年以上前の1878年(明治11年)。開国したばかりの頃の日本に、ドイツから一人の貴公子がやって来ました。当時のドイツ皇帝ヴィルヘルム1世 Wilhelm I(1797~1888)の孫、ハインリヒ・フォン・プロ…
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《読書案内》「友好」という名の「伝統」と向き合うために―ルプレヒト・フォンドラン(鈴木ファストアーベント理恵・小野竜史訳)『日独友好の橋を架けたドイツ人たち』―
昨年は日独修好160周年。我らが大阪日独協会はこの機に、あるドイツ語著作を日本語…
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《読書案内》死は意味付けられる―ジョージ・L・モッセ(宮武美知子訳)『英霊』―
墓参りへ行けば、軍隊の階級が刻まれた石を見ることも多いでしょう。日本の場合、それ…
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《読書案内》「理想国家」と試される古典学者たち―曽田長人『スパルタを夢見た第三帝国』―
「スパルタ」という言葉があります。過酷で厳格な教育や訓練を指すこの言葉は元々、紀…
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《読書案内》想い出の国を語る―森田安一『スイスの歴史百話』―
仕事柄、ドイツ国籍の方々と接することの多い筆者。しかし、筆者が生涯初めて接したド…
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《読書案内》「円」と「場」が織り成す人々の交わり―上山安敏『神話と科学』―
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《読書案内》「反時代性」ゆえの「先見の明」―野田宣雄(竹中亨・佐藤卓己・瀧井一博・植村和秀編)『「歴史の黄昏」の彼方へ』―
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《読書案内》日本ドイツ学への「異議申立」―今野元『ドイツ・ナショナリズム』―
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《読書案内》独裁者の評伝から考える、人物史の在り方―芝健介『ヒトラー』―
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《読書案内》「蠢き」の帝国史―A. J. P. テイラー(倉田稔訳)『ハプスブルク帝国 1809-1918』―